▽ここは世界ノ果ての恋 製作思い出&解説のページ▽
2004年製作作品

【ここは世界ノ果ての恋】という自主制作アニメーション製作時の事を振り返りながら、思い出話をする場所です。
多分面白いのは僕だけですが、暇な方のみどうぞお付き合い下さい。



【1>>作品の解説とか製作期間中の流れ】
 この作品は、2004年春に製作を開始されました。とはいえ、春には「さあまたアニメを作ろう!」とタイトルを決め、舞台をお城に決めただけで特に何もする事無く、僕は漫画を描いたりする内に気が付けば夏になっていたのでした。2004年7月になった頃、さすがにそろそろ始めないと12月に完成しないと思い、シーン1の絵コンテを完成させたのが7月末。とにかく絵コンテが上がった所からスタッフ内でカットを分担し、各々何故か(笑)夏休みを満喫する事となります。そして休暇明けの9月、案の上僕を含め誰一人としてカットをあげて来ず(笑)製作は早くも絶望的な進行状況へ突入します。一応休暇中に絵コンテは完成していたので、9、10、11の3ヶ月間になんとか作画を終え、12月スタッフの家に泊まりこみ編集作業を終え、12月24日に完成、翌25日にサイトで公開致しました。製作中の大まかな流れは以上です。
 作品の内容は絵コンテを描いた7月に決まりました。製作期間が少ない事から、キャラクタ数は2人。密室劇です。
 
寂しい事から逃げるように1人ぽっちになったリゼッタ。でも人は他人が居て、自分という光を反射してくれる他人が居て初めて自分を認識する事が出来る。1人では光はどこまでも広がりやがて密度を薄め消えていく。その為にはコミュニケイションが必要だ。自分の心を受け取ってくれる誰か。それはいつも本当はそばに居て、いつだって自分に向けて信号を送っていた事に、ようやくリゼッタは気が付いた──。


【2>>各シーン解説とかスタッフ解説】
 ここは世界ノ果ての恋は、当然ですが僕1人の力では完成しなかった作品です。基本的には僕と福岡君。この2人がメインで製作されています。そしてサブで手伝ってくれた羽根君、icoさん。計4人で作りました。
(1)                                       (2)
 サブの羽根君は今回のスタッフの中では一番動画が上手く、(1)等が担当してくれたカットの例です。上手かっただけに、途中で多忙で製作から抜けてしまったのが惜しかったです。担当は僅かですがお疲れ様です…。icoさんも同じように担当は僅かですが、やはり素晴らしい仕事してくれました。お疲れ様です…。
 さて、メインスタッフの福岡君ですが、彼が居ないと間違いなく製作は破綻していたでしょう。中々目立たない作業ばかり担当してくれてるので皆様には分かり辛いとは思いますが、作業量は僕と同じくらいあったと思います。彼は、キャラの顔があまり見えてない、体だけの動画を主に担当してくれています。それとなんと言っても動画のクリンナップと着色は全て彼1人で仕上げてくれています(大変すぎる…)。それと、(2)のアイキャッチBも福岡君の手による物です(笑)

(3)                                       (4)
 僕、高崎はそれ以外の全てを担当してます。顔のアップでの動画は殆ど僕ですね。(3)の冒頭の振り返りは9月頃、(4)の肉を振り回すカットは11月頃に描いたものです。もうたった3ヶ月間の事なのに既に絵柄の統一感が破綻をきたしています(笑)監督自らスタッフを惑わしてどうしようというのか……。
 さらにここでも情けない点が現れています。(3)と(4)のカットは良く見なくても同じ背景を使用しています。只色味を変えてあるだけです。背景は殆ど僕1人で描いたのですが、僕は背景凄く苦手なので、結局予定より15枚くらい足りないまま完成を迎える羽目に……(笑)ってそりゃ足り無すぎるよ…。


【3>>製作手順とか各工程解説】
 さて、企画は春に考えた今作ですが、ストーリーがちゃんと完成したのは7月でした。正確にはもっと遅いのかもしれません。というのも今作には脚本が存在しません。時間が無くて脚本作業抜きで一気に絵コンテだったのですが、結局絵コンテ描きながらストーリの細部を決めていったのです。

(1) (2) (3)
(4) (5) (6)
 で、これが絵コンテなのですが、さすがに無計画さが現れまくっています。まず(1)〜(3)ですが、これらは全てシーン1の物です。僕は頭から順番に作っていったのでシーン1を作ってるときにはまだ多少余裕があったのでしょう、コンテとの差はあまりないです(無いわけでは無いですが…)。(1)の鳥はスタッフが動画描いてくれる筈だったので難しい動きを予定していましたが、結局僕が担当したので簡単な動きに変更になりました。それでもしょぼかったですよね、あの鳥……。
 
(4)はシーン3です。この辺から間に合わなくて消えていったカットが増えていきます。(4)では2,3カット目が無くなったカットです。パースが効いてて難しいカットはのきなみ消えた気がします…。ああ…。何か他の背景で代用した記憶があります。
 
(5)も酷いですね。回想シーンのシーン6。最後くるんとターンするリゼッタの予定でしたがこれも消えました…。顔のアップに青空を被せて誤魔化しました。というか青空が映ると「ああ誤魔化したんだな」と思ってくれて良いです……。
 
(6)の辺りになると辛い事しか思い出せません。最後のダンスシーン。シーン9です。スタッフロール直前のラストに映る手を繋いで笑うリゼッタがコンテでは2番目、かなり前の方です。これは、(6)のコンテの後、ダンスがあり(それもコンテでは当然動画の予定だった…)その後がさらに数カットあるのですが、その辺が全て無くなり、このリゼッタの絵をラストに持って行きました。しかもまたしても背景すらなかったため、青空を被せて誤魔化したままスタッフロールへ…。
 他にも間に合わなくて無くなったカットを言い出すとキリが無いくらいあるのですが…なんだか情けなくなるのでこの辺で…。

 さて、(6)で言った様にラストのダンスシーンはコンテでは動画にする予定でした。結果は髪揺れ止め絵になったわけですが、それではラストシーンがあまりにしょぼ過ぎるとだろうと思い、代わりに背景を少し追加する事にしました。
(1)                                       (2)
(3) (4)
 (1)〜(3)がその追加背景です。もう本当にギリギリで追加されたのですが、今では追加して良かったと思っています。作品が完成したのは24日だったのですが、(2)のノートはなんと21日に。(3)のバス停は23日に。(1)の草むらに至っては完成当日の24日の朝に塗り終わったという今思い出しても空恐ろしいギリギリっぷりでした。
 映像の順番としては
(2)(3)(4)なのですが、退廃から世界の再生へと向かう感じを出したかったのです。無理だったけど。
 
(4)のネコも23日にギリギリで描いた追加です。追加というか描き直したのですが、最初はもっとディフォルメされたしょぼい猫の絵だったんですが、これじゃ猫の生存が伝わらないかな、ともう少しリアル調に描きなおしました。スタッフからは描き直して良くなったと言われて少しほっとしたものです。


【4>>その他 裏話(?)】
 使ったソフト等の紹介です。動画は市販のコピー用紙です。大学に動画用のパンチがあったので穴を空け、タップを使用して描きました。動画のパソコン取り込みは大学のレタスを使用。スキャニング用のトレースマンの機能を使って取り込み、2値化しました。動画着色はフォトショップを使用。福岡君お疲れ様(笑)。今回は少し非現実感のある映像にしたかったので、キャラ動画を着色する際に通常の倍程の濃さで着色し、レイヤーを複製した後、上にかかるレイヤーをスクリーンレイヤーにし更にぼかしのフィルタをかけて完成、という作業をしています。着色後は全てフォトショップのアクションで行っています。只、口パクカット等、体の一部が別パーツの場合はぼかしの合成が不自然になるので、「ぼかし」フィルタのみ編集時に行ったカットもあります。
 編集は、カット編集はAfter Efectsを使用。僕はソフトを持っていなかったのでスタッフの家に泊まりこんで編集作業を行いました。After Efectsを使用しましたが、使いこなせていないので特に変わった事はしていません。動画を並べてカメラをパンさせる程度です。恥ずかしげも無くレンズフレアのエフェクトを使用してるのは恥ずかしいですが仕様です(笑)
 カット編集後のシーン編集+声付けはプレミアを使用。声のエコー等もプレミアのエフェクトを使っています。これも並べて声を置いていくだけです。シーンが終わると、またプレミアで全体編集とBGM付け。この辺は割と楽しい…。
 更にまたAfter Efectsに持って行き、全体の微調整を行い、最終レンダリングをしました。
 はちみつれもん様が素晴らしい主題歌を製作して下さったおかげで、音付け編集をするのは本当に楽しかったです。

 裏話という裏話も無いのですが、以前やってほしいという意見が来てたのでなにかしら思い出してみようと思います。
散々無くなったカットがあると書いてきましたが、実は無くなったシーンという物まであったりします(笑)タイトル後すぐにお風呂に入ってくつろいでるリゼッタというサービスシーン(笑)が入る予定だったのですが、時間が無くて実現しませんでした……。悔しい話です。それは、コチラの声収録用に作った台本には存在します。声データは折角収録したのに勿体無いです…。(あ、台本はもちろんストーリーが全部分かってしまうので本編見てない方は注意して下さい。)
 他にもどろどろとしたスタッフ内の揉め事とか嫌な裏話は一杯あるのですが、そっちはやめて置きます(^^;)

(1)
(2) (3)
 最後は動画スタッフ用に僕が描いた動画指定です。(1)はボツになりました。



【5>>おしまいに】
 以上で思い出話と解説はおしまいでございます。本当はDVDにおまけデータとして入れる予定だった物が、作るのに時間がかかってしまい申し訳ありませんでした。なんにせよ、アニメ製作はこれで最後かもしれないので遣り残したことの無いように、とこんな自己満足ページを作る事にしました。製作時の事を思い出すと胃が痛くなって吐きそうになりますが、楽しい事も一杯あったのでそれを思い出すのは結構面白いです。
 それと、もう一つ。もっと自主アニメをやる人間が増えればいいと思ってこうして細かく解説してる次第です。正直、僕程度の物でいいなら、誰にでも自主アニメは作れるのです。今回のアニメは口パク入れて動画枚数800枚です。前回の「カリオンの猫」に至っては6分もあるにも関わらず動画枚数はたった200枚です。しかも僕は動画、凄く下手糞で全然描けないですよ。こんな駄目駄目な僕でも完成させれるんだから、と勇気づけられてくれれば、それはもう幸いです。


ここは世界ノ果ての恋 製作思い出&解説のページ▽

>>ここは世界ノ果ての恋 TOPへ
>>ラズベリーTOPへ